こんにちは。いっつもにこにこ、いろは造園の西原輝です。
前回ご紹介した『防草シートを使ってDIYで雑草対策をでやる方法【準備編】』で準備ができたら今回はいよいよ防草シートを使ってDIYで雑草対策をしてみましょう。
【準備編】をまだご覧でない方はこちらからどうぞ。
草が茂りすぎている状態ならまずはここから…
ご自身のお庭に草が茂ってお庭に入れないような状況であれば、まずは草を刈り取る作業が必要です。
草が茂りすぎてお庭に立ち入れないという状況をまずは改善しましょう。草刈り後の草はきちっと掃除しておきましょう。
ここでのポイントは「植木をどうするか?」という事です。
残したい植木がある場合はそのままで大丈夫ですし、撤去したい木があればこの段階で撤去する事をおすすめいたします。
なぜかというと、防草シートを張ってから、植木を撤去するとなると、またシートを剥がさないといけなかったり、植木を撤去する際に防草シートの上に土が乗る可能性が高まります。せっかく敷いた防草シートの上に土が乗ると、また草が生える原因にもなりかねません。
撤去する木は防草シートを張る前に撤去しておきましょう。
逆に植木を残す場合は、植木はそのままにしておいても大丈夫です。植木の根本いっぱいまで防草シートを張りますが、防草シートには透水性があるので植木は問題なく育ちます。
新しい植木を植える場合も、先に植木を植えてしまいましょう。土の段階で植木の作業は済ませておくことで、後々草が生えにくい状況を作れます。
なぜ土を掘る作業が必要なのか…
草を刈り取り、植木の作業も済ませたら、次はスコップで土を掘っていきます。どれぐらいの深さを掘るかというと、入れる砂利の厚み分が目安です。(約3cm~5cmほど)
高さの基準としては、写真のようにお庭には会所という雨水の排水桝があるかと思います。この蓋の高さから砂利の厚み分の土を削り取っていきましょう。
なぜこの掘削作業が必要になるかというと、現状の草が生えているお庭の土の高さは、この会所の高さで仕上がっていることがほとんどです。(表面排水を取る為)
ということは、土を掘らずに防草シートを張ると会所の高さより高い位置で砂利が仕上がる為、会所の穴から砂利が入ったり、もしくは点検口である会所を防草シートで埋めてしまう事になります。
そうなると、万が一会所の点検をしないといけないときに「会所がどこにあるのか分からない」ということになったり、また会所内の掃除もできなくなります。
このような事にならないようにということに加えて、土に残った雑草の種と根っこを全て除去することで雑草対策の効果は増します。
上記の様な理由から、土を鋤取るという作業は行う方が確実です。
出た土は全て処分してしまいましょう。
防草シートを張る
ここまでできたらいよいよ防草シートを張っていきます。
石や植木など残す物がある場合はハサミで切りながら防草シートを張っていきます。この時になるべく土が見えないように密閉させていきましょう。隙間がたくさんできてしまうとその隙間から雑草が出てきます。その雑草を抜くと、土が防草シートの上に乗り雑草が生える可能性が高まってしまいますので、なるべく土が見えないようにしていきましょう。
防草シートを張る際のポイントは建物の際やブロック塀の際は少し立ち上げておくほうが、より密閉出来て確実です。(砂利の厚み分ぐらいは立ち上げてOK)
壁と防草シートに隙間が出来るよりは余裕を見て立ち上げておくぐらいの方が確実です。砂利を入れた時にあまりシートが見えすぎると見栄えが悪いので砂利の厚み分から1~2cm下げたぐらいまで立ち上げておくのがベストです。
防草シートを固定する
防草シートを張ったら、ピンで留めていきましょう。「上に砂利を入れるからピンで留めなくてもいい」という考えもありますが、よく歩く箇所などにピンを打たずに施工してしまうと、砂利が轍のように寄っていき、後々防草シートが見えてきて、歩いているうちにシートがめくれてくるということもあります。
このような理由からピン留めはしておく方が後々防草シートがめくれにくくなります。
ピン留め時のポイントは、留めたピンを刺した穴からも雑草が出てくる可能性があるということです。ピン留めをしてから強力な粘着テープで上から留めてしまうことでこれを防ぐことができます。
特に地下茎の雑草、スギナなどが生えているお庭では有効になりますので、是非ピン留め後はテープを張る事をおすすめ致します。
防草シートの上に土が流れ込まないようにする
また、防草シートを張る箇所と張らない箇所と分ける場合は上記のようにレンガなどで見切りをモルタルで留めて付けておきましょう。このレンガは将来的に非常に重要な役割を果たしてくれます。どのような役割かというと、雨が降った時に土が浮き、このレンガがない状態だと、浮いた土が防草シートの上に流れ込んでくるのです。
せっかく土を見せないように防草シートを敷いたにも関わらず上に土が乗るとまた草が生えてくる原因にもなります。
このようにならないようにレンガなどできちんと見切りを付けておくことにより、防草シートの上に土が流れ込むといった草の生える原因も対策を取れることが出来るのです。
また、ここで重要な事は必ずモルタルで固定するということです。固定しておかないとレンガの隙間から土が流れ込んだり、知らない間にレンガがこけているといったことも出てしまいます。
室外機や物置の下は?
室外機の下は室外機を一度持ち上げて防草シートを敷いてしまうのが確実です。切り抜いて防草シートを張っても、もちろん問題はないですが、持ち上げて室外機の下に張れるようなら、その方が隙間も出来ないですし、土が出る心配も無くなります。
物置の下も防草シートを張れるところまで張っておきましょう。物置を動かすのはさすがに大変なので手の届くところまでで大丈夫です。物置の真下は日差しも雨も当たらないので草は生えにくいです。
更に防草効果を高めるテクニック
スギナなど地下茎の雑草が多い場所ではシートとシートの繋目から縫うように雑草は出てきます。防草シートの繋目から地下茎の雑草が出てこないようにする為に繋目を強力粘着テープで固定してしまいます。
こうすることで繋目から地下茎の雑草が出てくることもかなり軽減できます。砂利を入れてからだとホコリでテープも引っ付かなくなるので砂利を入れる前に行っておきましょう。
砂利を入れる
いよいよ最終段階です。シートさえきっちりと張ってしまえばあとは砂利を入れて均してしまえば完成です。砂利の厚みは砂利の種類にもよりますが、3cmから5cmがベストです。私の経験上、上記写真のような「ジャミ」の場合5cmがベストです。3cmだと歩いているうちにすぐに轍が出来、シートが見えたりするのでしょっちゅう砂利を均し戻したりという作業が必要になります。
逆に7cm入れると、厚みがありすぎて歩いた時に足を取られてしまいます。また、砂利の種類によっては多少の土の成分などが入っている物もある為、「ジャミ」で7cmの厚みだと雑草の種が飛んできた時に、草が生えやすくなってしまいます。
このような理由から「ジャミ」を使用される場合は5cmがベストです。
また、「化粧砂利」(色の付いた砂利)を使用する場合砂利の粒の大きさにもよりますが、3~4cmが良いかと思います。化粧砂利の場合、1㎡あたり5袋ほど必要になりますので、厚みがあればあるほどコストが嵩んできます。
化粧砂利であっても5cmがベストですが、コストの事も考えながら厚みを考えて行いましょう。
これで【防草シートを使ってDIYで雑草対策をやる方法】は完結です。
「ここまでやれば100%雑草が生えてこなくなる!」と、いうのは間違いです。
雑草の種はお隣が空き地であろうがなかろうがどこからでも飛んできます。また、地下茎の雑草も防草シートの下では「どこから出ようか…」と光を求めて根っこが蔓延っています。実際にここまでやっていても種は砂利の上に落ち、生命力という物はすごいもので、砂利の中で生きようとします。そのまま放置しておくと草は大きくなり、また子孫を残そうと種を飛ばします。
せっかく防草シートで雑草対策をしたのですから、きれいを維持したいですよね。
防草シートに敷いた砂利の上に草が生えた場合は見つけ次第早めに草引きをしましょう。この時の草引きはあなたが以前のように行っていた「抜けない…」となるような草引きでなく、気持ちいいほどに「スッ」と抜けてくれるので、「草引きが楽しくなった」という声もあるほどです。
また、地下茎の雑草については、建物の際などから出てきます。こちらもなるべく土を跳ね上げないように(防草シートの上に土が乗らないように)そ~っと抜きましょう。
このように建物の際から出てくる雑草まで防ごうと思うと防草シートでは難しいので別の方法を取りましょう。(別の方法についてはまたご紹介します)
その他雑草対策の事例を【施工事例】にて多数ご紹介しております。
いかがでしたでしょうか?
あとは、実際に防草シートを使ってDIYで雑草対策をご自身で行ってみましょう。
草引きから解放された方の中には、気持ちのストレスも無くなり、時間にも余裕が出たため、趣味の教室をスタートされ生徒さんがドンドン増えたという方もいらっしゃいます。
奈良、京都南部でご自分でやってみたものの、「どうしても体力的に自分では出来ない」「土を掘るのが限界」「結局お願いした方がいい」といった方はどうぞお気軽にご相談ください。
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